ダイビングのツアーでエモンズにチャレンジ

以前、沖縄に観光に出掛けたとき、体験ダイビングをやってダイビングの虜となり東京に戻ってから直ぐにダイビングスクールを利用してラインセンスを取得しました。千葉や伊豆などの海でダイビングをやったりしていましたが、体験ダイビングを通じて知った沖縄の海は自分の中では最高のスポット、チャンスがあれば再び沖縄の海でダイビングを思い切り楽しみたい、このように考えていました。

自分がダイビングライセンスを取得したショップは都内にあり、会社帰りに立ち寄ることも少なくありません。これから開催予定になっているファンダイビングツアーの話を聞きに行ったり他方面のダイビング情報を仕入れるなど、ショップに行くたびに自分が知らなかった情報を入手できるなどこのショップでライセンスを取得して良かった、このように感じました。

あるとき、ネットでダイビング情報を集めた際にエモンズのことを知りました。エモンズはショップでも話題になっているダイビングスポットの一つ、沈没船の名称です。この沈没船は沖縄の中で最大級の規模、水深約40mの海底に沈んでいる米軍掃海艇駆逐艦です。ただ、自分が持っているライセンスは水深18mの深さまでしか潜ることができないので、この沈没船を見に行くためにはワンランク上のライセンスを取得しなければなりません。

そこで、ショップの仲間に相談したところワンランク上のライセンスを取得するためのコースを案内して貰ってスキルアップをしました。今までは違いより深い場所まで潜れるようになり期待も高めでした。自分が通っているショップはワールドダイビングとの関係もあったので、エモンズのツアーをワールドダイビングの中で予約して沖縄行を決定しました。

エモンズ(USS Emmons)ダイビング・沖縄最大の沈没船

ちなみに、この沈没船はUSS Emmons DD-457/DMS-22といった名称があるようで沖縄本島の北部にある古宇利島と呼ぶ島からボートを利用して約20分、ここがエントリーポイントです。ダイビングライセンスのステップアップを行っていたので特別水深40mの世界がどのようなものなのかある程度は分かっていましたが、ここは潮の流れが若干速いのか流されないように注意しながらエントリーポイントから潜行開始、伊豆などの海の場合は徐々に暗くなるけれどもさすが沖縄の海、ある程度の深さになってもそれほど暗いといった認識もありませんでした。

20mを超えたあたりからでしょうか、沈没船の影が見えるようになりここが目指すポイントになることを感じ取れました。ゆっくり潜りながら数回の耳抜き、深場になると耳抜きの頻度も多くなりますがこれも訓練していたので特別問題なくできました。ちなみに、耳抜きは唾を飲み込むことでできるのですが自分の場合は顎を動かすことで耳抜きができるので結構楽にできました。

なお、エモンズが沈んでいる場所は南風で波が穏やかなときしか潜ることができないのでもしかしたら無理かもしれない、このように考えていました。そのため、沖縄は3日間の日程でチャンスを狙う形にしていて、3日4日で出掛けました。初日は風が少々あり波も多少あったので危険などの理由から延期となりましたが、翌日は南風が若干吹いている状況、しかも波が穏やかだったのでダイビングツアーが開催されました。

近くで見るととても巨大な船で船首・船尾・中央部に分けてそれぞれダイビングを行い、初日は船尾と中央部にアプローチ、翌日は船首にアプローチといった具合に合計3本のダイビングを楽しむことが出来ました。ここは水深もあるのですが潮の流れなどもあるので上級者向けのポイントです。全長106mの巨体は至る個所が破壊されていましたが原形をとどめているなど直に見ることができたことは体験ダイビングでライセンスを取得したことがきっかけ、このように考えます。